2025年に大阪で万博が開催予定ですね。 私は大阪在住なので、とても楽しみにしております。
しかし、ふと思ったのですが「万博とは何でしょう?」 イメージはできても言葉では説明できません。
そういった方はおおいのではないでしょうか。
そこで、こどもにも説明できるように、万博について調べてみました。
本記事では「万博とは何か?」、日本での万博開催歴について下記の内容を解説します。
- 万博って何?
- 大阪・関西万博までの歴史
- 大阪・関西万博開催概要
万博って何?
万博とは、「国際博覧会条約」に基づき開催されます。
「2つ以上の国が参加した、公衆の教育を主たる目的とする催しであること。 人類が利用することのできる手段又は人類の活動や、2つ以上の部門において達成された進歩または、それらの部門における将来の展望を示すもの」 出典:「国際博覧会条約」抜粋
なんとも難しいですね。
地球規模の課題に取り組むために、世界各地から英知が集まる場」です。 また、新しい技術が生まれたり、とても大きな経済効果が見込まれます。
万博の正式名称は「万国博覧会」
私たちが「万博」とよんでいる催しものの、正式名称をご存知でしょうか。
正式には「万国博覧会」といい、1928年に結ばれた国際博覧会条約(BIE条約)に基づいて開催されています。
万博は「登録博覧会」と「認定博覧会」の2種類
万博は「登録博覧会」と「認定博覧会」の2種類があります。 下の表に違いをまとめてみました。
登録博覧会 | 認定博覧会 | |
開催期間 | 6週間以上6ヶ月以内 | 3週間以上3ヶ月以内 |
特徴 | 二つの登録博覧会には少なくとも5年以上の間隔を置く |
|
上記の表をみると、登録博覧会の方が規模が大きいようですね。
後述する大阪・関西万博は登録博覧会の条件を満たしており、大規模な万博といえるでしょう。
大阪・関西万博までの歴史
万博とは、いつからどこで始まったのでしょうか。
大阪・関西万博までの歴史を振り返ってみます。
はじめての万博
最初の万博は1851年にロンドンで開かれました。
第1回ロンドン博のメイン会場は、ロンドンのハイドパークに建てられ、その外見からクリスタル・パレス(水晶宮)と呼ばれています。
鉄とガラスで作られたクリスタル・パレスは当時の工業技術の象徴ともいえるでしょう。 下記は、ロンドン博覧会の概要です。
- 名称 ロンドン万国博覧会
- 開催期間 1851年5月1日~10月15日
- 開催場所 ロンドン
- 入場者数 約604万人
第1回ロンドン博は大盛況に終わりました。
ヴィクトリア・アンド・アルバート・ミュージアムや科学博物館、ロイヤル・アルバート・ホールなどの文化施設は第1回ロンドン博の利益でたてられました。
当時はイギリスを中心とした欧米諸国の国力が強くなり、アジアの植民地化が進んでいる時代です。
第1回ロンドン博は、世界に向けて自国の工業力、国力をアピールする目的で開催されたといえるでしょう。
日本における万博の歴史
日本と万博の関係は、江戸時代末期の1862年に使節団が視察したことから始まります。
そして1970年にアジア初の万国博覧会である「EXPO‘70日本万国博覧会」が大阪で開催されました。
日本で過去に開催された万博は下記の5つです。
- 日本万国博覧会
- 沖縄国際海洋博覧会
- 国際科学技術博覧会
- 国際花と緑の博覧会
- 2005年日本国際博覧会
順に紹介しますね。
1.日本万国博覧会(大阪:1970年)
日本万国博覧会は大阪府で、1970年に開催されました。
日本万国博覧会は、今も残るシンボルマークの太陽の塔が有名ですよね。
「人類の進歩と調和」をテーマに様々なパビリオンがありました。
中でも「人間洗濯機」のインパクトは、強いですよね。
大阪・関西万博では2025年版「人間洗濯機」展示が、予定されています。
2025年版「人間洗濯機」は、自動的に体を洗い、体調もみてくれるようですよ。
2.沖縄国際海洋博覧会(沖縄:1975年)
沖縄国際海洋博覧会は、沖縄県で1975年に開催されました。
沖縄国際海洋博覧会は、世界初の「海洋」にテーマを特定した認定博です。
沖縄国際海洋博覧会の跡地は、「海洋博公園」として活用されています。
美ら海水族館も「海洋博公園」にあります。
3.国際科学技術博覧会(茨城:1985年)
国際科学技術博覧会は、茨城県で1985年に開催されました。
「人間・居住・環境と科学技術」をテーマとした、認定博です。 開催場所名から「つくば博」ともいわれています。
跡地は「つくばエキスポセンター」です。
科学を身近に感じることを目的に科学館となっています。 マスコットキャラクターは「コスモ星丸(ほしまる)」は、今でもガチャガチャに登場するなど、活躍をしているようです。
大阪・関西万博のマスコット「ミャクミャク」もそうなってくれたら、いいですね。
4.国際花と緑の博覧会(大阪:1990年)
国際花と緑の博覧会は、大阪府で1990年に開催されました。
「自然と人間との共生」をテーマにした認定博です。
アジアで初めて開催される大国際園芸博覧会でした。
国際花と緑の博覧会の跡地は、鶴見緑地公園となりました。
現在も渡り鳥が来る池や、四季折々の自然を感じれる場所です。
5.日本国際博覧会(愛知:2005年)
日本国際博覧会は愛知県で、2005年に開催されました。
「日本国際博覧会」は「愛・地球博」の呼び方で、親しまれました。
「自然と詠智」をテーマとした、登録博覧会です。
マスコットの「キッコロとモリゾー」も人気でしたね。
また、「冷凍マンモス」は最も、パビリオンで注目されたのはではないでしょうか。
大阪・関西万博2025開催概要
万博の歴史を振り返ると、開催目的が「自国の力を世界に知らしめること」から、「地球が抱える問題解決の場」へと変化したことがわかります。
2025年大阪で開かれる「2025年日本国際博覧会(略称「大阪・関西万博」)」の概要を下の表にまとめました。
テーマ | いのち輝く未来社会のデザイン |
サブテーマ | ・いのちをすくう・いのちに力を与える・いのちをつなぐ |
コンセプト | 未来社会の実験場 |
開催期間 | 2025年4月13日(日) – 10月13日(月)184日間 |
開催場所 | 大阪 夢洲(ゆめしま) |
想定来場者数 | 約2,820万人 |
経済波及効果 | (試算値)約2兆円 |
まとめ
万博とは何か?と、これまでの万博について紹介しました。
現在の万博は、経済の発展を目的とし、地球が抱える問題提起の場でした。
大阪・関西万博では、地球が抱える問題にたいする「SDGs達成への貢献」と、「Society 5.0」の実現を目指します。
いったいどのような万博になるのでしょうか。
2025年まで楽しみに待ちましょう。
大阪万博の公式サイトは下記です。 公益社団法人2025年日本国際博覧会協会
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